【第二話】「事件です。地主さんと連絡がとれません。」

 

前回は、〈借地権の売却の必要手続き〉についてお話ししました。

今回は、実際に借地権を売却したお客様の例をもとに、ありがちなトラブルのお話をします。

 

「事件です。地主さんと連絡がとれません。」

これは事件です。

地主さんの承諾がなければ、借地権の売却はできません。

 

👨（地主さん）

「土地を相続したけど、借地権ってよくわからない」

「わからないけど、承諾をもとめられた」

「わからないからとりあえず無視しておこう」

 

今回の対象物件は文京区千駄木。

しかし、地主さんは茨城県在住で、千駄木には来たこともないとのことでした。

相続した遠くの物件のこと、しかも借地権の売却について承諾をくださいと言われても

戸惑いますし、詐欺を疑いますよね。

 

地主さんとコンタクトをなかなか取れないというのは、ありがちなトラブルなんです。

相続した物件なら尚更です。

 

とはいえ、地主さんに承諾をいただかなければ、お客様は物件を売却できないわけですから、

今回は弁護士さんに間に入っていただきました。

地主さんにとってもお客様にとっても、安心材料になりますね。

 

地主さんに連絡も取れたし、この時点で借地権付き戸建にお申込みもいただいていましたから、

あとは地主さんからの承諾書だけ…と思いきや最後の敵が待ち構えておりました。

 

第三話予告

「借地権、最大の敵は融資の可否です。」

 

 

次回もお楽しみに。ではまた。