よくある売却理由のあれこれ

「売却の理由はなんですか？」

 

これ、自宅不動産の売却活動中に購入希望者から、

もっとも多い質問だったりします。

 

売主や不動産業者へ売却理由を明確にしておくことも大事です。

 

売却理由の中には、ポジティブな理由もあればネガティブな理由もあり、

ネガティブな理由は正直に伝えてしまったら、

売れないんじゃない…？と不安になる方もいるかと思います。

 

ネガティブな理由でも中には、

言い換える事で購入希望者にとってはプラスととらえる事が出来たり、

絶対に伝えなければならない告知義務があるものもあります。

 

今回は売却理由にはどのようなものがあるのか、

購入希望者への伝え方についてご紹介をいたしますので、

売却時のご参考として頂ければと思います。

 

 

①家族構成の変化による住み替え

 

生活をしていると、子供が成長したり、家族が増えたりすることもあるでしょう。

子ども部屋を作りたいけど部屋数が足りなかったりと。

 

現在のご自宅が手狭に感じ、広い家に引っ越しを考える人や、

反対に、子供の結婚や一人暮らしなどで家を出ていくことになり、

夫婦２人では手広になってしまい売却を考える方もいらっしゃいます。

 

どちらも自宅売却理由としてはよく聞かれる一般的なものです。

 

②通勤・通学、転勤のため

 

子供の進学や会社の転勤や移動によって、通勤時間が大きく増えてしまうことなどから、

住み替えを考えられる方もいらっしゃいます。

 

仕事や学校の都合などが売却理由となるケースも多く聞かれます。

 

③資産整理や相続

 

複数の不動産を所有しているための資産整理や、

相続で受けたが自身では住む予定がなく、

地方や遠方のため管理が出来ないなどを理由に売却を考える方もいらっしゃいます。

 

こちらもネガティブな理由ではありませんが、

相続で取得した物件は築年数が経っているものも多くあります。

 

中には大規模なリフォームが必要な場合も多く、

相場よりも若干低めの価格にて売り出しをしたり、

更地にして売却をするなど売却方法には工夫が必要かもしれません。

 

④金銭的な理由

 

経営をしていた会社の状況悪化や、勤務先の退職や病気など予期せぬことで収入が減ってしまうなど、

購入当初は十分に住宅ローンの支払い能力があっても、将来のことは誰にも予想出来ないものです。

 

そのため、毎月の住宅ローンの支払いが困難になってしまったり、

まとまった資金が必要になったりと、やむを得ず売却をする場合があります。

(差し押さえ、競売、任意売却等の場合もあります)

 

 

⑤周辺環境や近隣トラブル

 

実際に住んでいくと、騒音が気になったり、

周辺の開発により新しいマンションの建設や新しく商業施設が出来たり、無くなってしまったりとで、

購入当時と周辺の環境が変わってしまったことにより、住みずらいと感じてしまう方もいます。

 

しかし周辺環境が理由の中には、言い換えるとプラスと感じる事が出来るものも多いです。

 

具体的には、

周辺にお店が多く、人が集まる事で騒がしいと感じていても、

人によっては近くにお店がある事で便利で生活がしやすいと感じる方もいます。

 

反対に周辺にお店がなく生活が不便と感じる場所については、

閑静で生活がしやすい場所と伝える事も可能です。

 

 

売却理由は人それぞれとなりますため、

今回ご紹介をしたもの以外にも売却を考える理由はあるかとおもいます。

 

売却理由は出来るだけ正確に伝える事で購入希望者も安心して物件を購入できますが、

無理に詳細に伝える必要はないでしょう。

 

経済的な理由での売却などは「住み替えるため」や「実家の両親と同居する事となった」など、

やんわりとした理由でも十分です。

 

ネガティブな理由は感じたまま伝えてしまうと、

購入希望者が敬遠してしまったり、

買主と後々トラブルになってしまう可能性もあるため、

デメリットをメリットとしてうまく伝える事が出来ないかを考えてみるのも一つの手です。

 

 

ただし事故物件や家の欠陥など中には告知義務が必要なものもあるので注意が必要です。

(こちらについては後日詳しくご紹介いたします。）

 

 

不動産の売却を考えている方の中で、

「売却理由についてどのように伝えるのが良い？」、

「これって伝えなければいけないもの？」などお困りの方は、

ぜひお気軽にご相談くださいませ。