不動産売却時、建物状況調査は実施したほうが良い?
2024/04/05
不動産の売却、購入を考えた際に【建物状況調査】といった言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
建物状況調査とは?
そもそも建物状況調査とは、既存(中古)住宅の現状を把握するために行う調査のことです。
国に定められた講習を受けた建築士が、第三者の視点で既存住宅に劣化や不具合が生じていないか検査を行います。
建物状況調査の対象は、既存住宅状況調査方法基準に基づいて以下の3つに定められています。
・基礎や外壁など構造体力上主要な部分
・屋根や軒裏など雨水の侵入を防止する部分
・耐震性に関する書類の確認
なお配管・設備、雨どいなどの給排水管路についても同じタイミングにて調査が可能となり、業者によってはオプションにて調査を追加する事が可能です。
この建物状況調査は歩行可能な範囲での目視や計測となるため、見えない部分までの検査は含まれないため注意が必要です。
費用はいくらかかるの?
建物状況調査の費用は、依頼する調査業者や建物の広さ、戸建て、マンションなど調査する物件によって異なります。
またオプションでの追加検査項目等によっても費用は異なりますがおよそ5万~15万円前後の相場となります。
実際に依頼をする際は、複数の業者に相談し、費用や調査内容などを比較して依頼するのが良いでしょう。
建物状況調査のメリットは?
売却時、購入時は出来るだけコストは抑えたいと考える方がほとんどではないでしょうか。
しかし金額も高い買い物となる不動産はなるべく安心して購入をしたいですよね。
建物状況調査を行うメリットは買主だけでなく、売主にもあります。
・引渡し後のトラブル回避が期待できる
・競合物件との差別化につながる
建物の状況を買主に伝えてから売却が出来る為、引渡後のトラブルを回避しやすくなります。
また、建物の状況が分かる事は買主にとって安心材料となります為、
建物状況調査を受けていない物件に比べるとスムーズに取引を行える可能性がございます。
デメリットは?
建物状況調査を行う事のデメリットとして考えられるのは、
調査に費用がかかってしまう事や、
調査結果によっては追加で補修に係るが必要となったり、
売却金額を下げる必要が出てくる可能性がございます。
インスペクションとの違いは?
建物状況調査は宅建業法によって基準が定められ、有資格者によって行われるものに対して、
インスペクションは住宅に施す検査全般を指します。
また民間企業が行う調査であるため、業者によって内容や基準が異なります。
安心したお取引の為にも、
不動産売却を考えられていらっしゃる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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