【再建築不可】って売却できるの？

 

ある日、お客様からこんなご相談が。

「相続した古家が再建築だったんだけど、売却できるかな？」

 

再建築不可の古い戸建を相続したけれど、

調べてみたら価値があまりないようだし、でも固定資産税はかかるしで売却したいと考えているそう。

再建築不可は、接道義務を果たしていない物件を指していて、

①建物を建築するとき、建築基準上の道路に2ｍ以上面していない。

②建物が接道している建築基準法上の道路の幅員が4ｍ以上（SB後4ｍ可）でない。

以上2つのどちらかに該当すると再建築不可物件となるのです。

 

また、実は再建築不可でも固定資産税が多く取られる落とし穴があって、

①更地にする。（再建築不可物件は一度更地にしたら建物を建てることができません。）

②特定空家等に指定される。（倒壊の危険性が高い古い建物等が該当します。）

以上2つのどちらかに該当すると固定資産税が最大で6倍にも跳ね上がるのです…

 

今回のお客様は、

・相続した古い戸建が道路に1.8ｍしか接していない。

・老朽化が進んでいて、特定空家に指定される可能性を懸念している。

とのことで、今後のコストを考えたら安くてもいいから売却してしまいたいとおっしゃっていました。

 

ちょうど先日、お付き合いのある会社さんが再建築不可物件の買取を始めたので、

いま査定を依頼しているところです。

 

再建築不可の戸建は、業者さんが買い取ってリノベーション工事をして、

収益用として売り出されることが多いですね。

普通の戸建と比べて価格や固定資産税が安いのに賃貸に出せば賃料にそこまで差が出ませんから、

収益物件をお探しの方からしてみれば意外にコスパがいいんですよ。

再建築不可の物件は住宅ローンが組めないので、現金で購入していただかなければいけない等一筋縄ではいかないところもありますが、

まずはご相談くださいね。

 

 

それではまた。